まず、静岡は岩堀さんのお店「セレンディピティ」舌を噛みそうで待ち合わせの場所としても簡単には言いにくいが、とてもおしゃれないいお店だ。
今日はここに50年来の友人達や、岩堀さんを通しての、僕らにとっては初めてのお客さんも含めてお店は一杯。岩堀さんの人気の程が伺える。
金海君もかけつけてくれたので、一緒にナターシャー時代の歌や、彼にとってはやり慣れないSharon Shannonで有名になった曲もやったりして大いに盛り上がった。
そして高校時代によく一緒に演奏した僕らよりも年上の“ボス”富田君がフランク永井も顔負けの低音の魅力でLast Thing on my Mindを唄ってくれた。
僕らもこの頃は新曲が多く、とはいっても初めての人にはほとんど同じに聞こえるかもしれないが、いろいろと吟味して構成を考えた。
最後はみんなで恒例のFoggy Mt. BD 岩堀さんもマンドリンで加わって大盛り上がり。
PAの前田さん、お料理担当のドンキみやかわさん、皆さんもありがとう。
そして長年の友人達、聴いたこともない僕たちの音楽を聴きにきていただいた人達、皆さんに感謝いたします。
僕らはそのままアルマジロ君のお迎えで修善寺に向かった。
いざ、猫の「チョコ」が待つ修善寺だ。いや、次の日がコンサート、これがメインだった。
しかし、最初は逃げ回っていた「チョコ」も、いまや僕らを待ち構えてくれている。
当日、修善寺は好天に恵まれ、コンサート前に紅葉を堪能させていただいた。
コンサートではまたまた櫻井航くんが素晴らしい音作りをしてくれた。函南から萩原さん、
秩父から高見さん、そしてアルマジロ君の相棒であるいくさん。それぞれがてきぱきと用意をしてくれてコンサートも無事開催することができた。
とても音のいい(櫻井君のおかげもあるが)ちょうどいい感じの大きさのホールで、僕らも気持ちよく演奏することが出来た。
足を運んでいただいた全ての皆さんに感謝します。
終了後も「チョコ」のお相手、いや、「チョコ」が僕らのお相手をしてくれた。
希花さんも「チョコ」のおかげで猫アレルギーが改善されてきたようだ。
次の日、僕らは下田にある櫻井君のギター工房へ。
今日はここで小さなハウスコンサートをする予定だ。
彼のお母さんが素晴らしいお料理で、僕らにもお客さんにも心のこもった“おもてなし”をしてくれる。
櫻井君のギター、Voyager Guitar には3年くらい前に初めて出会ったのだが、今回それより後に作られたものを見せてもらい、正直欲しくなった。
音のことを言葉では伝えにくいし、どこかのギター専門誌にあるようにお決まりの褒め文句も見当たらないし、どう表現していいか難しいが、確実に進歩していることは分かる。ギターも、あくまで人それぞれ、好みは色々あるだろうが、今回弾かせていただいた彼の作品には少なからず衝撃を覚えた。
そういう衝撃を受けることが10年か20年に一度くらいはあるものだ。
僕にとっては最初のBreedlove そしてLowden がそうだ。James Goodallもそうかもしれないが、今回そこにこのVoyagerも入れておこう。
いいギターは沢山あるが、なにか“心に残る手触りと、脳裏に残る音の感覚”を得るものはそう多くないかもしれない。
櫻井君、これからも益々素晴らしいギターを作ってください。
そして、ハウスコンサートに足を運んで頂いたご近所の皆さんもありがとうございました。
これで僕らの静岡ツァーは無事終了。
皆さん、ありがとうございました。