一年ぶりのバースデー・コンサート、って、当たり前か。
京都に向かうも新幹線の混みようはこの時期ならではのものだろう。同行したキアラン君もびっくりしている様子。
今回はゲストにいつもの内藤希花とキアラン・サマーズ、ということで音楽会を行う。
先ず、一部は僕と希花でスタート。
O’Carolan’s Cupから「今風の中」省悟とのデュエットを想像して70年代の終わりころ、イージーライダーの映画からヒントを得たメロディに自分たちの日々を詞に乗せたものだ。
あまり余計なことは喋らずに次の曲、と思うがついついまた喋ってしまう。でもなんとか最小限に抑えてPlanxty Fanny Powerから希花さんのオリジナル・ジグ。
続いてトム・パクストン1964年の作品I Can’t Help But Wonder Where I’m Boundに省悟が歌詞をつけた「心の旅」からBare Island / Maudabawn Chapel / Hunter’s Houseの僕たちが始めた7年くらい前によくやっていたセット。
そして、予定外でMay Morning Dewのギターソロ。 せっかく音響のまるちゃんがいい音を創ってくれているので、これをやった。
次は、最近お気に入りの曲Battle of Kiliecrankieからこれも省悟とのデュエットを考えて作った「力を合わせて」Battle…はほとんどPlanxty Daviesだが、僕らはその原曲に当たる1600年代に書かれたバージョンで演奏している。
休憩の前にJohnny Cunninghamの書いたLeaving BritanyからBlowzabellaのPaul Jamesの書いた Horizontoのセット。Blowzabellaはもう30年近く前から聴いている大好きなバンドだ。
こんな風にして一部は自分で作った歌、省悟との関連ソングと希花との演奏でまとめてみた。
2部はいよいよキアラン君の登場。
Willie Coleman / John Brady’sのやり慣れたジグ・セットでスタート。音響のまるちゃんも初めて聴くトリオなのに絶妙なバランスを創りだしてくれる。
Tin Whistleのソロもあって、さて今回キアラン君には歌も歌ってもらった。僕らも大好きな曲Lakes of Ponchartrainだ。さすがに外人という感じの歌い方だ。当たり前か。
彼は歌うことも好きなのだが、あまり人前でソロを取ることはないようなので、緊張していることがよくわかって面白かったが、とてもいい歌を聴かせてくれた。
リールのセットはMayor Harrison’s Fedora / Boys of Hilltop / Reconciliation最後の曲は数日前に日本の総理大臣が真珠湾でPower of Reconciliationと言ったので「あ、これやろう」と軽く考えた。特に政治的にどうということではない。
キアラン君にはもう一曲唄ってもらっても良かったのだが、Lakes…があまりにも良かったのでこれだけにしてもらった。そのほうが効果的だと思ったわけだ。
フルートで大好きなエアーEaster Snowもやってもらった。
キアラン君には少し休んでもらって後半に突入。
ここでナターシャー時代の曲「青春の唄」からAnna Foxeへ。
そしてこれまた最近お気に入りのBrowzabellaの昔のメンバーJon Swayneが書いた素晴らしいMazurkaでMaple TreeそこにReel Beatriceを付けてみた。
最後として「今、僕らはどんな歌を唄えるのだろう」で始まる「今またヒーローが」を歌ったが、この歌も長い間唄っていて(たまにだけど)歌詞がいろいろ変わってきたが、今の歌詞でしばらくは行こうかなと思っている。
この歌にDuncan Chisholmの書いたFarley Bridgeを合わせた。それで一応終わり。
今回は自分の作詞作曲のものを一部の最初と2部の最後にもってきてみたわけだ。
アンコールには「青春の光と影」これをフィドル&ギターで演奏してからキアラン君を呼んでジグ~リールのセット。
誕生日のケーキやらプレゼントをいただいてバースデー・コンサートらしい演出もしてもらった。
いつもながら、何十年来の友人たちがいろいろと考えてくれて本当に嬉しいことだ。みんなには感謝しても感謝しても足りないくらいに感謝している。
こんな忙しい時にも関わらず必ず集まってくれる仲間たち。そして必ずとはいかなくても時間をつくってくれる人達。
初めての方も数人いたようだった。本当にありがとうございました。
でもひょっとして28日とか29日より、そして31日よりは少しましかも…。
これを書いている間にも一年が終わりました。
都雅都雅のスタッフの皆さん、そして集まっていただいた全ての皆さんに感謝いたします。