2017年7月9日 愛知県 西尾MJホール

またしても30℃越えのピーカン天気。日本中、どこもかしこもあと数十年したらドバイのようになるかもしれない。

ここMJホールは名前がいい。マレカのMとジュンジのJだ。今回で5度目。

いつも、見かけは怖いけどめっちゃ心の優しい「てーさん」こと、手嶋君が僕らの面倒を見てくれる。

つい最近、彼と東京で餃子を食べていろんな話をしたばかりなので、ここに来るのもそんなに経っていないと思っていたが、約1年ぶりだったのだ。

僕らは今日、入り口と出口だけを決めておいて、後はその都度お話の中から浮かんでくる曲を演奏したり歌ったりと、コンサートとしてはラフな形で進行した。

チューニングから突然カエルの歌に入ってそのままCoccinelleと、まぁここまでチューニングのようなもの。こんなことは予定していなかったが、既に結構受けたような気がする。

気持ちを切り替えて、ハープのBrink of White RockからO’Carolan’s Cupをやり、ここで少し長い話をして珍しいセットCulfadda / Old Road to Garry / Jolly Seven 僕の大好きなセットだ。パディ・オブライエン、ジェイムス・ケリー、ダヒ・スプロールのトリオで聴いてJody’s Heavenを組むきっかけにもなったセットだ。

再びハープを弾いてもらって、少し歌を。花嫁や三つの箱などでみんなにも唄ってもらって、

コンサーティナでJosha’s Dream など。一部の最後にはGentle Wave

2部はフィドルとバンジョーのオールドタイムでスタート。Farewell to Trionはなかなかいいメロディの曲だ。

「おいらおいぼれ機関車ちゅーちゅー♪」で始まるOld Black Choo Chooの謎めいた歌詞のお話なんかをしたり、去年はブリタニ―に行く前にここに来ているのでそのお話からお決まりのLeaving Britanyのセットや、Girls at Martinfield など。そして最後は全然行き方を決めていなかったEaster Snowから心の旅/Farley Bridge / Calliope House など。

アンコールにCharlie LennonのDance of HoneybeeからFairy Dance/Devils and Dirkここでなかなか面白いことが起こった。

希花さんが弾きながら何か言うが聞こえない。「はぁ?」と大声で叫ぶが聞こえない。また大きな声でなにか言っているが聞こえない。そんなやりとりで笑いが起こり、僕らも笑ったまま終了。

実際はもう一度やりたくて「again」と言ったそうだが、油揚げでも食べたかったのか、というくらいにしか聞こえなかった。僕が恐れていたのは他のキーの曲にいきたいのか、ということ。このやり取りはなかなか本人の僕にも緊張と面白さの両面があっていいものだ。

お客さんもやんややんやの拍手だったが、これで終わるわけにもいかなくなったので、ここでお別れの「青春の唄」とAnna Foxe

僕らもいい時間を過ごさせていただいた。

てーさんをはじめ、スタッフ全員に深く感謝すると同時に、暑い中、来ていただいた方たちにも感謝。

あと、3週間ほどでアイルランドに行くのだが、帰ったらアンドリューからメールが入っていた。

どうやらフィークルでPat O’Connor ,Andrewと共にホストを頼まれたようだ。

また怒涛の晩になることだろう。

そしてそんなおみやげ話をもって帰ってみなさんに聞いてもらおうと思っている。

今年も誰も倒れなければいいが。

そういえば今回、西尾からの帰り道に「いたち」が道路を横切った。それも「ぴょんぴょん」と長い尻尾を垂らして、一目散に道路の左から右へ駆け抜けていった。

その様がとても可愛らしく、思わず連れて帰ってきたく(帰宅)なった。

そして、今日も一日暑かった。

皆さん、くれぐれもお体に気をつけて。

どうもありがとうございました。