Noel Hillの日本公演、全ての日程が終了いたしました。
アイルランド音楽の歴史の中でも最も重要な人物の一人として、必ず生身の彼を見ておかないといけない人です。
2回目の来日でしたが、前回以上にそんなことを感じさせてくれました。
ちょうど彼のドキュメンタリーがアイルランドで出来上がった直後ということもあり、また、日本に居る間に60歳の誕生日を迎えるということもあったのでしょう。
エリック・クラプトンも言っていました「60歳になって初めてギターが弾けるようになったと感じるよ」
面白い例えですね。
10年や20年で簡単に他人に教える人、ツィッターやフェイスブックなど、使い勝手のいい媒体を使って的外れなコメントを載せる初心者、そんな人達には想像すら出来ない苦労を彼らは音楽上で経験しているのでしょう。
Noel Hillからもアイルランド音楽の歴史や、彼自身の生い立ちに関わる音楽の話をいっぱい聞くことができました。
彼については、とても難しい人間で、とてつもなく上手いけどたいへんな人物、という噂も沢山聞きますが誠意をもってお付き合いできたら、とてもいい友人になれる人です。
そして、何といっても僕らが愛してやまないこの音楽の生き字引です。
次回の来日はいつになるかわかりません。あまりにも忙しい人なので再来日が実現するかも分からなかった今回でもあります。
でも、多くの人に支えられて現実のものとなりました。
大阪、京都では40数年来の友人たちがサポートしてくれました。
西尾、平塚、川崎でも多くの友人達(彼らとも長年の付き合い)が力をかしてくれました。
そして、彼の音楽を聴くために遠方から出向いていただいた方も沢山いらっしゃいました。
足を運んでいただいた全ての方に感謝いたします。
ノエル・ヒル、次の来日はいつになるかわかりませんが、彼の生の演奏、生の声を聴き逃したらアイリッシュミュージック関係者としてはアウトでしょう。
それほどに感動した数日間でした。
ノエル・ヒルと、力をかしていただいた友人たちと、コンサートに足を運んでいただいた方々に改めて感謝いたします。