短い冬休みを取れたキアラン君がやってきた。
27日はまだ時差ボケも抜けきれないまま、東京で小さな会。もうそろそろ仕事納めも近づいてみんななかなか時間が取れない中、集まっていただいた皆さんにアイルランドの紅茶と美味しいお菓子を楽しんでいただいての2時間ほど。
彼との演奏もほとんどリハーサルなどしていなかったが、結構決まってきたようだ。
でも、久しぶりだったのでアンテナを強く張って合わせることをこころがけた。
相変わらず力強い演奏だ。面白いキャラクターも健在。
28日は静岡に出向き、僕の高校時代の友人たちとの交流。美味しいお酒を呑んでゆっくりしてもらう。
しかし、そのお店は限りなく新鮮なお刺身と静岡おでんが美味しく食べられるお店。
キアラン君はそれらのものが全くダメ。もう15回も日本に来ているのに…プンプン。
なにはともあれ、お酒は美味しかったようだ。
29日が本番。
岩堀さんのお店「セレンディピティ」だ。
沢山の高校時代からの仲間も、ここで知り合った人たちもお店は溢れんばかりのにぎわいでまたまた盛り上がった。
そして恒例の誕生日コンサートの30日。
都雅都雅での音楽会。
Maggie West / Both Sides Now / 朝の雨、なんていう始まりでこの日もキアラン君と共に。
そして最近よくやっているのが1964年のフォギーマウンテン・ボーイズのカーネギー・ホールのコンサートに於けるFiddle & Banjo
これは明らかにアイリッシュチューンのPig Town Flingだが、ブルーグラスではStony Pointと呼ばれている。
これはごく最近フィドラーのマイケル・クリーブランドが僕と同じことを解説して演奏している映像を見つけたのでもう一度演奏し出したのだ。
2011年1月8日に希花さんと初めてデュオでスタートした時に解説と共に演奏した。
僕にとってはひとつのバイブルといえる演奏だ。
アイリッシュに於いてもブルーグラスに於いても自分のバイブルみたいなものはいつまでも胸の中に残しておきたいものだ。
キアラン君の演奏からも彼の本物の音楽思考がビシビシと伝わってくるので、なおさら彼の演奏が力強く迫ってくるのだろう。
彼はもうすぐ帰っていくが、少なくともまた来年の夏は一緒に暮らす。
そうして本物のアイリッシュミュージックと、彼らの生活の中に入っていくことができるだろう。
今年も終わってしまいます。
皆さん有難う。本当に有難う。
素晴らしい2020年を迎えてください。