風に吹かれてLive
数日前の天気予報では曇り、ということでしたが、午前中からちょっぴり降ったりやんだり。夜には本格的に雨になるらしい。
アイルランドも、長崎も雨が多いからそれでも嵐がこなければいいや、なんて思いながら、大森駅近くにあるライブ会場“風に吹かれて”に向かいました。
ここを紹介してくれたのが、二胡奏者の川名さん。僕も以前から店の存在は知っていましたが、演奏をさせてもらうことを決めたのは彼女の熱意からでした。
店ではオーナーの金谷さん、音響を担当していただく横澤さんがあたたかく迎えてくれました。
開演は17時。今日は満員御礼ということです。確かに熱気に溢れた顔、そして顔。いつものように、よーく知っているお顔からちょっとめずらしいお顔まで。
1曲目はスコティッシュの有名なスロー・エアー“ヘクター・ザ・ヒーロー”を。そしてそのまま“グリーン・グローブス・オブ・エリン”と“ジョリー・ティンカー”
1部ではみんなで“花嫁”を歌いました。内藤希花のハープのイントロですでにみんなが歌う態勢に入ってくれるのがなんとも嬉しい。
動物園ではないが、キリンさんも大きな声で歌ってくれている。キリンさんは決してキリンではなくニックネームが“キリンさん”である篠原さんだ。
1部を終えると中川イサトさんが「よう、来たでぇ」と声をかけてくれたので、急きょ少しだけでも一緒にやってください、とお願いしてみました。
お店に置いてあるギターでも差し支えない、と、快く受けてくれたので2部はあたまから3人で。
さすがにイサトさん。いい音を出してくれる。9月にはまた大阪で一緒に出来ることが嬉しいが、是非またここででも3人できちんとやってみたいものです。有山なんか入れて4人で出来たらそれも面白いかも。
スタジオミュージシャンとしても高名な西海君も来てくれていたし、いい意味でプレッシャーを与えていただいて感謝です。
イサトさんとよく一緒に行動されている細川さんもお顔を出していただいて有難うございました。もの静かな頼りになる人です。
2部も無事終え、打ち上げでもみんなでたくさん歌い、二胡の演奏も聴け、西海くんのバンジョーも聴け、この次は是非マスターの歌も聴かせてもらいたいです。
他に、楽器を持って集まってくださった人達も、夜には少し雨が強くなっていたので帰りが心配でしたが、足を運んでいただいて有難うございました。感謝です。
そういえば、ぼくらが打ち上げで盛り上がっていた最中に原発が再稼働されました。自己の権力とお金のことしか頭にない政治家どもに、国民の声を聞ける脳みそがあるとは思えないけど、それでも勇気を持って立ち上がるひとたちにも感謝です。
この日に“風に吹かれて”で音楽会ができたことはとても偶然とは思えません。ボブ・ディランはこう言っていました。
「答えは風に吹かれているが、だれにでも掴めるチャンスはある。そのことに気がつくかどうかが問題だ。もし、だれも気が付かなかったり、あるいは掴もうとしなければ、答えはまた“風に吹かれて”どこかへいってしまうのだ」
金谷さん、この場所がいつまでも音楽仲間の憩いの場としてあり続けられますようにお願いします。
そして微力ではありますが、僕らにも少し協力できることがあるかもしれません。またよろしくお願いします。
活力を与えてくれた全てのみなさんに感謝します。