2016年9月16日~18日 北九州

にわかに台風が接近しそうな雰囲気のある九州に出掛けた。ひとつは中国に上陸して大変な被害をもたらしたらしい。そしてもう一つは、見たところやばい進路にあるな、という感じだった。

しかし今回は、恐らく1985年以来会っていなかった九州フォークの「影のドン」と言うべきか、いや、充分表にも出ているか、そういう古くからの友人「針尾くん」のお誘いによるものだった。

もちろん85年より以前から良く知った仲なので、出るわ出るわ昔ばなし。希花さんのお相手はもっぱらスマホ。

でも、針尾くん、僕らの演奏もステージ上のトークも気に入ってくれて声をかけてくれたのだ。

僕らもアイルランドから戻って10日。一旦は治った時差ボケがまた、ぶりかえしてきたようだったが、ボーっとしながらもなんか新鮮な感じを味わった。

長年北九州で頑張ってきている針尾くんだけに、彼を信頼して沢山の友人が集まってくれたようだ。

小学校教諭の小田原さんがバンジョーを持ってきてくれた。何から何まで気の利く、とても情熱的な人だ。

今回は本来、数か所を考えていたが、準備期間も短かったし、僕らもアイルランドに出掛けてしまったし、針尾くんも考えに考えて2日間だけにしてくれた。

僕にとっても、恐らく希花さんにとってもなかなかに中身の濃い2日間だったと思う。

針尾くん、小田原さん、副田さん、他にも全ての人を覚えることは出来ないが、うんと昔から知っている人、新しい人達、子供たち、みんな眼が輝いていて、温かく迎えてくれて、本当に嬉しかった。

竹で作られたフィドルの音色を聴かせてくれた安武さんもありがとうございました。

希花さんの御親戚一同も、決して近所ではないおばあちゃん(関係上はおばあちゃんだが、まるでそうは見えないくらい若い)も駆けつけてくれて、本当に雨の中をありがとうございました。

いくつかまわるつもりだった今回の九州訪問。

しかし、2日間に短縮。それが最適な決断だったと言えるだろう。

明日から九州北部に台風がやってくるらしい。

恐る恐る乗った飛行機も少しの揺れ(希花さんは下唇が出ていた)で、東京に着いたら雨も降っていなくて楽に帰宅できた。

針尾くんとその友人たち、名も知らない僕らのために集まってくれた人達、昔からの僕を知っていて、また聴きに来てくれた人達、全ての方に感謝です。

是非、また来年会いましょう。その時にはまた針尾くんにお世話になります。

2016年6月17日 下北沢ラ・カーニャ

いつもと違うプロジェクトの初回。

アイリッシュ・ミュージックに真剣に取り組んで来た僕らと、日本が誇るベテラン・スタジオ・ミュージシャン。勿論彼らはそれぞれにパフォーミングもしている。

今日のメニュー。

一曲目のGreat Dream from Heavenから河合徹三のマンドリンが心地よくバックアップしてくれる。

続いて宇戸俊秀の軽快なピアノが安定したリズムでバックアップしてくれるLa Coccinelle

ここまで来ただけで既にベテランの成せる技が感じられる。

The Night in that Landでのホイッスルとウッド・ベースや、名の知れぬワルツの美しさはもうたまらない。

Dry and DustyやReason to BelieveそしてShe’s Sweetest When She’s Nakedなどはとても文章では表すことができない。

2部ではいつものハープ曲にバンジョーで加わってみた。

Two Days to Go考えてみれば僕らのアイルランド行まであとTwo Days。

この編成でのFoggy Mt.Break Downは気持ちいいスピード感が味わえる。

野ばらと鳩/Girl at Martinfieldもリズムが決まっている。しっとりとThrough the Wood Laddieそして思い切りCrankin’ Outを4人ですっ飛ばす。最後はWe Shall Be HappyアンコールはParting Glass やTrip to DurrowにCurlewとDerry Reelを組み合わせてのセット。

僕らはアイリッシュ・トラッドに深い敬意を忘れない。それと同時に今日一緒にステージに上がってくれた2人のミュージシャン河合徹三と宇戸俊秀の、素晴らしく広い視野を持ち合わせた音楽性にも敬意を忘れない。

今度いつまた実現するか分からないけど、是非多くの人、アイリッシュ・ミュージックも様々な音楽も大切にしている人たちに聴いてほしいものだ。

ラ・カーニャに感謝。そしてPAの加納さんにも感謝です。

そしてなにより、今日の記念すべき日に集まっていただいた皆さんに感謝します。

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撮影:佐谷圭太

2016年6月13、14日、15日

2016年6月13、14日 夢みるぱさり、そして積善館

実はこれ、まだ終わっていないのに書いているのです。このページは各地でコンサートを開いてくれる人達、いつもいつもお顔を見せてくれる人達、そして足を運んでくれた人達、全てに「こんな会でした。こんな曲も久しぶりにやりました。どうもありがとうございます」ということを伝えたくて、2012年の3月からすべてのコンサートをレポートしています。

「夢みるぱさり」は前々から素敵なオーナーの素敵なお店と聞いております。もう何度もお会いしているのですが、なかなかお店に行くチャンスに恵まれず、やっと“夢”が叶いました。

でもお店に食事に行くわけではないので、しっかり音楽はやらなければ。ずっとメールや電話でやり取りしていると、なんだかとても親しみが湧いてきて、もう「夢みるぱさり」でお食事してお茶飲んで、コンサートもやって笑顔で帰ってきてしまったような錯覚に陥ってしまいます。

多分それは、お店のオーナーの泉さんが放つオーラなのでしょう。もう長い間の友達みたいな感じ…多分お店を訪れるお客さんも泉さんにはそんな印象を持たれていると思います。

帰ってきたらこれに少し付け加えてライブ・レポートにしたいと思います。

積善館は「千と千尋の神隠し」のモデルになった旅館ということ。

ここのご主人は多分ですが、随分前からお互い知っているはずです。バンジョーを弾き、歌を唄う、僕はダイジロさんとよんでいる人です。

ここも一度は行ってみたいと思っていたところ。と言いながら、僕は「千と千尋」のことはあまり良く知らず、希花さんに教えてもらったのですが、今回はぱさりとダブルで実現してしまいました。

こちらも、帰ってきたら少し付け加えて完成させます。

ダイジロさんと懐かしい歌を一緒に歌うのが楽しみです。

 

ぱさりらべんだーkまいりました。想像をはるかに超えた素晴らしい「夢みるぱさり」泉さん、そして彼女と一緒に働いている方たち、訪れるお客さん、全てが…天国へ行けたとしたらこんな感じだろうなと思える空間でした。

当日はあいにくの天気でしたが、雨の雫がかかるラベンダーが美しく、しかも、その雨もコンサート終了後にはすっかりあがっていて、ラベンダー畑の中を猫の「チビちゃん」と一緒に散歩しました。

言葉で表せない感動というもの。泉さんが言っておられた「分かち合う喜び」というのが本当に心に響きました。ぱさり2

さて、積善館。こちらも既に有名な場所です。ダイジロさんが特別に「千と千尋ツアー」にも連れて行ってくれました。

この積善館を守っていくダイジロさんのお話も沢山聞けました。

すごいおもてなしで緊張してしまいましたが、ロビーでの音楽会もダイジロさんがきっちりバンジョーと歌で盛り上げてくれました。

アイルランド旅立ちの前に、本当に良い時間を過ごすことが出来ました。

ちょっと食べ過ぎました。

ぱさりも積善館も美味し過ぎて。

泉さん、ダイジロさん、そして「夢みるぱさり」で働いている皆さん「積善館」で働いているみなさん、本当にありがとう。生きててよかった。

たかはしさん

 

 

せきぜんかん

 

 

 

だいじろう

写真撮影:高見恵子、田中稲子

2016年6月15日 妙安寺

僕らはこの後「第8回妙安寺コンサート」に出掛けて久しぶりに、ありちゃん&かずあき君と共演しました。

こちらも何から何までありがとうございました。

前日、食べ過ぎと温泉水の飲み過ぎでお腹をこわして早々と引き上げてしまって失礼いたしました。

ひとつ希望があるとしたら喫煙所を外に設けて欲しい、ということかな。

どうか健康で長生きしてください。

 

 

2016年6月5日 京都 法然院

恒例の法然院。異常に涼しく感じるのは緑のせいだろうか。モリアオガエルの鳴き声と定期的に静かに響く鹿威しの音。音楽によく溶け合ってくれる。

音響のてっつん夫妻が良い音を創り出してくれる。希花さん曰く「てっつんさんと呼ぶのは変だけどてっつんとは呼べないし、なんて呼んだらいいの?」と訊くが、ま、てっつんさんでいいだろう。

それに、京都のほぼ45年来の仲間もしっかり僕の下手なダジャレをチェックしている。ある意味京都は僕にとって本拠地。緊張するが、多くの友人や知り合いに会えるので楽しい場所だ。

この日集まっていただいた皆さんの中には、随分遠くからかけつけてくれた人、車いすで来てくれた長い付き合いの友人、そして長い間京都で僕を見守り続けてくれる友人たち、そして新しい僕と希花のデュオを応援してくれる人達、そんな方たちが沢山いました。もちろん初めて聴いてくださる方たちもいました。

みんなの笑顔とカエルの声が今でも脳裏に残っています。

みなさん、どうもありがとうございました。

2016年6月4日 西尾MJホール

いつもながら、てーさん(手嶋君)の計らいで開催された西尾のコンサート。

開演時間になると「いや~、思ったよりお客さんが来てまったで椅子が足りんようになった。5分待ってくれっか。イッヒヒ」といつものてーさん節が炸裂。

彼の言葉通り一杯の人で埋め尽くされた会場には、アイルランドから里帰りしている、ゴールウェイは「和カフェ」のオーナー、早川芳美さんもいる。

今日も危うい天気だったが、雨は降らない。希花さんが「どうせ晴れ男を強調するんだったら最初から晴れさせてよ」って云うが、危うくも最終的にはセーフと言った方が喜びも倍増するのだ。

なんて、別に僕が決めるわけではない。偶然だが、偶然にしては確率が高い。

さて、1部、2部形式で、アンコールも含めて約2時間。京都の反省会以来、結構ゆったりできるようになってきた…ような気がする。

今気に入っているのはDale RussのペンになるPlearaca(Planxty) Erica NewmanからJunior Crehanのセットや、Parting Glassを含んだセットで最後の挨拶を希花さんに語ってもらう、というものだ。

てーさん、野口君、林君。それぞれがいろんな人に声をかけてくれて、そして沢山動いてくれたおかげで今回のコンサートも大成功に終わったようだ。

MJホールのオーナーである山里さんにも、そして来ていただいた全ての方たちにも感謝しています。

みなさん、どうもありがとうございました。

5/15 2016 小田原

アイルランドでお世話になった、古矢さん、早野さんのコンビが今年も僕らを呼んでくれて、1年ぶりに前回と同じところ「スパッツ」にお邪魔した。

店長の福田さんも、相変わらず凛々しい髭をたくわえた満面の笑顔で迎えてくれた。

今日も天気は上々。このところずっと暑い日が続いていたが、今日は少しましかもしれない。

修善寺からは、アルマジロ&いくさんコンビもお手伝いに駆けつけてくれた。

一杯のお客さんも、お馴染みの顔から初めての顔まで、去年と同じように彼女たちの人柄を映したような笑顔で集まってくれている。

先ず、Si Bheag Si Mhorから始めてゆっくりと話をしながら1部の最後、川のほとりとSoggy’s Jigのセットまで、8曲ほど。

途中では「パリの空の下セーヌは流れる」なども初めて演奏してみた。こういうメロディには僕らの音楽に馴染みのない人でもホッとするだろう。

でも若い人はあまり知らないかも。

2部はバンジョーとフィドルでオールド・タイムからスタート。これは最近のほとんどのコンサートでやっているスタイルだ。

あとは歌や演奏。フォークソングからアイリッシュ・チューンへと繋ぐ僕らの独自のスタイルで。

最後は「疲れた靴」からParting Glass / Trip to Durrowというセット。

今日は彼女たちの思いである、アイリッシュを、というコンセプトなので、アンコールには希花さんのフィドルを爆発させてもらった。

最後に古矢さんが挨拶で締めくくってくれたが、素晴らしいお言葉だった。彼女たちのアイリッシュ・ミュージックに関しての知識は、アイリッシュ・ミュージシャンを名乗っている多くの人たちよりも遥かに上回っていると思う。

いや、知識だけでなく、実際に素晴らしい体験をしている人たちだ。

これからも日本で、そしてアイルランドで活躍してもらいたい。

スパッツのみなさん、そして足を運んでいただいた全てのみなさんに感謝します。

2016 5/8 母の日 修善寺

お馴染みのアルマジロ君主催のコンサート。約半年ぶりだ。会場は僕らのお気に入り、川のほとりのサロン。

音響も僕らのお気に入り、櫻井君。

まず、アルマジロとイクさんのデュオでナターシャー・セブンの歌を数曲。日頃の練習の成果が出た楽しい演奏と歌を聴くことができた。

僕らは前回と同じく、まあるい階段に座って川の流れを見ながらの演奏。

ワルツから速いテンポの曲、スローな美しい曲も含め、今回はトータルで20曲ほど演奏した。

アルマジロ君のマンドリンもあったので、Si Bheag Si Mhorを初めてツインマンドリンで演奏した。音合わせもたいしてしていなかったのでこの日限りだったが。

バンジョーもマンドリンもコンサルティナもいい音だったが、特にこの場所にはハープが良く合う。

ハープの音色を噛みしめながら川を見ると、腰まで水に浸かって釣りをしている人がいた。後で聞いたのだが希花さんもそのおじさんが気になっていて、もし流されたらすぐに助けに行かなくては、と思っていたそうだ。

またしても心臓マッサージの出番か…。でも、コンサートが終わるころにはおじさんは岸に上がっていた。

美しい景色、春の暖かい陽ざし、友人たち、そして聴きに来てくれる人たちの笑顔、その全てが詰まった素晴らしい母の日だった。

Eire Japanのジャケット・デザインでお世話になった水口さんも、とても元気なおばあちゃん(とは言えないくらい若い)と一緒に来てくれた。

随分遠方からも沢山の人が来てくれて、本当に感謝しています。

ところで今回は前日、地元にある「萬城の滝」(バンジョーの滝)に行ってきた。理由は、できれば来年からアルマジロ君がこの場所で「バンジョーの滝フェスティバル」なるものを開催したい、と思っているからだ。

今回は5弦バンジョーの原さとし君、4弦バンジョーの青木研君との3人でそのためのサミットをしようじゃないか、ということで集まった。

他にも地元のコト―さん、はまちゃん、そしてこの音楽の重鎮、対中さんも一緒になってなんとか言い出しっぺ、アルマジロ君の夢を実現させるための一歩を踏み出したわけだ。

大きなものになるかどうかはわからないけど、シチュエーションとしてもロケーションとしても最高であることは確かだと思う。

どうかみなさんも心の片隅のどこかに留めておいてください。いつかまた案内があると思います。

よろしくお願いします。

そうだ。今回も猫のチョコちゃんにお世話になりました。ありがとう。

4/23 2016 秩父ホンキ―トンク

2年ぶりに訪れた“マーちゃん”のお店、ホンキ―トンク。秩父の深い緑を抜けておそばを食べて、嬉しい“マーちゃん”との再会だ。

今日はオープニング・アクトのマーティ山口さんの歌、そしてスライドギターの素晴らしい音色で、しばしカントリー・ソングを楽しんだ。

テネシー・ワルツでは思わずハーモニーを入れたくなった。絶妙でシンプルな良いセンスのスライドギターも心に響く。

少しの間にセッティングをしていただいて、僕らは久々にBanks of SuirからOut on the Oceanのセット、そして朝の雨。

初めての人も結構来てくれていたので、当初考えていたものを吟味しながら進めていった。久しぶりにMountains of Pomeroyも演奏した。

マーちゃんのホンキ―トンクも、もう40年になるらしい。相変わらず素晴らしい演奏者を迎えているからこそ、僕らもここで!と思うし、みんな彼の人柄と一見地味に見える真の心の熱さを感じて集まってくるのだろう。

毎回そんなことを思わせてくれる。

根岸さん、それと音響の近藤さん、みんなの人柄もいいし、マーちゃんの3倍くらいありそうな彼の息子もいいキャラクターだ。

打ち上げでは話も弾み、マーちゃんのマンドリンも聴けたが、2年前よりすごくいい感じで弾いていた。

次回は彼にも出演してもらおう。奥ゆかしい人なので引っ張り出すのは難しいかもしれないが。

久しぶりにこちらもホンキ―トンクを楽しませていただいた。

随分遠方から来ていただいた人もいました。足を運んでいただいた全ての方に感謝します。

次の日僕らは、WindⅡとして長年お付き合いいただいている村松さん、古川さんと共に前々から行ってみたかった「藤城清治美術館」に、な、なんと希花さんの運転に命をあずけて出かけてみた。

思ったよりスイスイと、前方を走るトラックに文句を言いながら、車線変更も合流もなんのその、なんなく目的地に着いた。

僕はあまり美術館や博物館でゆっくりしないほうだが、ここはかなり楽しむことができた。素晴らしい作品の数々に圧倒されたからだ。

この日、希花さんは400kmほどをスイスイと飛ばした。みんな少し痩せた…かな。

こんな経験もマーちゃんがいたからできたんだろう。

マーちゃん、ありがとう。ホンキ―トンクは永遠です。マーちゃんも永遠です。

2016年 4月16日(土)阿佐ヶ谷バルト

森谷君のお店、バルトでのライブ。2011年の1月8日に初めて希花さんを紹介した場所だ。あれから早5年。

今回は歌を中心にしたコンサートで、まず、希花さんのマンドリンのイントロで「柳の木の下」これは古くはモンロー・ブラザースからリッキー&トニーのようなスタイルを基盤としてのもの。

そのまま「夜汽車」そして、Ookpik Waltz / Whistler of Rosslea / Road to Glountaineのセットに。

次は「朝の雨」僕がギターで弾いたイントロを今回はマンドリンで入れてもらった。続いて「青春の光と影」フィドルとギターで。

Livin’ Without You /Miller of Droghan ランディ―・ニューマンの歌からインスト。

次は笠木さんの「青い海」みんなで一緒に唄ってからSt. Ann’s Reelこの2曲はよく合う。

一部の最後は「青春の歌」からAnna Foxe.

少し休憩して、バンジョーとマンドリンでまだ名前を付けていないオリジナル曲から有名な「ブラックベリー・ブロッサム」

そして、フィドル&バンジョーで「アンジェリーナ・ザ・ベイカー」この辺で最近少し傾倒しているオールド・タイムを聴いてもらった。といえども大学時代、ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズなどに影響されてさんざん聴いて、あるいは弾いてきたものだが、希花さんにとっては新しい経験と言っても過言ではない。

だが、オールド・タイムの演奏形態はブルーグラスのそれよりも極めてアイリッシュに近い。

そして、高石さんの素晴らしい訳詞でスティーブ・グッドマンの「ダッチマン」そのままキャロランのGentle Maiden そしてBrendan RingのペンになるLisnagun発音はリシュナグィーンとなるそうだ。カウンティ・コークのクロナキルティ(Clonakilty Co.Cork)にある砦のことらしい。

そして「野ばらと鳩」Hector The Hero / Girls at Martinfieldの超絶コンサルティナ セット。フィル・カニンガムの作だが、希花さんはシャロン・シャノンの影響を受けた。

そして、ジム・クローチのTime in a Bottle歌終わりでMartin Wynne’s #2 /10LB Floatのセット。

ひとつくらいオリジナルの詩と曲で「2度と戻ってこないヒーロ―」湾岸戦争の時に作った歌に「勝利を我らに」と「風に吹かれて」を組み合わせ、Through The Wood Laddie / Mamma’s Petを。

最後に「疲れた靴」からTrip to Durrow.

アンコールはティム・ハーディンのReason to Believe,その後インストでFarley Bridge / Calliope House.

それで終了。

今回は横澤さんにも音響のことでいろいろ考えていただいて、とてもアット・ホームにできたと思う。

とに角、終了後の森谷君のお料理もメインと考えているので、ちょっとした「ディナーショー」…かな?

それにしても、彼の料理にかける情熱には毎回頭が下がる。素晴らしく素材を生かした味にしばらく話も弾むが、また何かの機会にゆっくり寄らせてもらおうかな。

そうだ。これからは僕らの演奏曲目だけでなく、お料理のメニューも載せなくてはいけないかも。

森谷君、横澤さん、来ていただいた全ての皆さんに感謝です。

Ciaran Somers 3/27 新大久保

なんとなく夕方から雨が降りそうな天気予報だったが、またまた晴れ男登場であった。

お昼からワークショップで大忙しのキアランを中野でピックアップし、近くのお店で簡単にスパゲティで夕食を済ませてもらい、会場に向かった。

ワークショップも盛況だったらしい。

コンサートにも予想を上回る人が来てくれた。

だが本当は、こんなに力強い本場の演奏をもっと沢山の人に聴いてほしいのだが、なかなかそうもいかないようだ。

本当にトラッドを大切にするいいミュージシャン。

今年のアイルランドでは彼との演奏が多くなりそうだ。

日本のアイリッシュ・ミュージック演奏家たちは一様に素晴らしいが、残念ながらそのほとんどが「ルナサ」「ダービッシュ」「ソーラス」をアイリッシュ・ミュージックの全てだと思っている。

これは彼が言っていたことだが全くその通りだ。

バンドサウンド、疾走するリズム、強烈アイリッシュ・ビート。そんな薄っぺらな言葉で表現できる音楽ではないのだ。

彼の演奏から、そして音楽に対する姿勢から学ぶべきことはまだまだ限りなく多くありそうだ。